ふと、考えてみたんです。
私はこれまで30年間を振り返り
これまで結構直感で生きてきてたなぁ、と。
直感というと迷いが無いかのような人間像になりますが
別にそこまで芯の強い人間でもありませんので
強いて言うなら「感覚」で生きてきてたなぁってところでしょうか。
行ったことも無い所に行く時、地図を大体頭で覚えて
あとは方向と目印以外は適当に進んだり
制作だってフリーハンド。
特に技法を知ってるわけでもなく自己流でデッサンやってたし
油絵も5年間やってはいましたが
画具の使い方間違ってたかもしれません。
ボウリングだって感覚で投げてたので教えてと言われても
具体的にどう教えたらセオリーなのか自分でもよく分かってません。
似顔絵も今の画風は描いていくうちに自然と身についたものですし
勉強していたわけでもないので私のような画風の似顔絵師が
周りにいません(^^;
だから似顔絵の主流から少しズレてて好き嫌いが分かれる画風
なんだと思いますけれど。
そんな私はいつごろからこのようになっていたのか。
さかのぼれば幼年期から顕著だったようでした。
5歳の時、絵を描くのが好きだった(らしい)青木少年は
保育園の保母さんの目に留まり、親にアートスクールに習いに行く事を
勧められました。
ほどなくして毎週一回2時間ほどアートスクールでお題を描くという日々。
ある時はわらで編んだ馬、またあるときはモナ・リザの模写
院長先生に作品を見てもらって採点のハンコをもらって終了って感じでした。
川の絵を描いた時に、先生に「空の色を紫に塗ってみたら?」
と言われた時は正直「空は青なんじゃないか?」と疑問半分だったのですが
今にして思えば芸術の世界に「空は青」っていう固定観念なんていらない
って事だったんだなと思います。
中学3年の夏でそのアートスクールをやめ
高校進学して普通科の美術コースを専攻。
デッサンはこの頃から得意でしたが知識はゼロ。
今まで描いてきた感覚の延長で描いていただけでした。
逆にレタリングやデザインの分野でクラスメイトに大きく遅れをとっていて
しまいには「俺はレタリングが嫌いじゃ」って開き直ってました;
アートのそれぞれの出来るジャンルを大まかな円グラフで統計取ったら
私の円は相当偏りが見られると思います。
それくらい得手不得手の差が激しかったし、今もそんなに変わりません。
そんな感じだから理系分野で、いい点数が取れてたわけが無いし
数学にいたっては教科書もろくに見てなかった記憶があります。
大学は宝塚造形芸大の環境トータルデザインだったけれど
今でこそ言えた話、設計はこんな私の性質上、得意な訳がなく
パースペクティブを手描きで描くときのみ活き活きしてました。
そんなこんなで今に至り
年はとったが感覚で生きているのは相変わらずで
今回の新作も頭の中のイメージを
フリーハンドで描いてます。
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