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キーチVS最終巻感想

  • posted at:2013-10-23
  • written by:青木猿頬(サルボー)
ずっと読み続けてきた「キーチ」と「キーチVS」が終わった。

どちらも新井秀樹氏が描いた青年誌の漫画で、内容がコアすぎて

サブカル扱いになってる感も否めない漫画です。

「キーチ」のあとに続編として「キーチVS」が連載されていて

キーチでは主人公染谷輝一が生まれてから小学生時代までのお話。

キーチVSでは主人公染谷輝一の21歳になってからのお話です。


染谷輝一(以下キーチ)がよく分からないんだけども強い

宿命のもとに産まれたらしく(沖縄のおばあが言ってました)

その宿命からなのか幼少期に目の前で両親を通り魔に殺され⇒

その後放浪(路上生活、山籠もりして野生児化)⇒

保護された後小学校に行ってクラスメイトを助ける形で

国会議員相手に喧嘩。国会議事堂前でその国会議員を糾弾⇒

キーチ国会議事堂の屋根に文字通り「雷を落とす」⇒

放浪時の保護者女性が事故で意識不明だったのを

奇跡を起こし覚醒させる⇒「キーチ」終わり。


この幼少期の激動の人生が今後のキーチという人物像を

形作るわけですが、とにかく「一人すごい、一人大事」という

一貫した自立心と主体性が世界を振り回すこととなりました。


成人したキーチはその後小学生時代からの相棒「甲斐」と

NPOのような団体を設立し地道に世直し活動。

その中で甲斐は政治の世界に行き、キーチは救いを求める

依頼者の一人に樹海に連れて行かれ、表向きは小さい劇団の

テロ組織の仲間となる⇒元総理大臣と経団連会長と

在日米軍司令官を拉致(!?)する⇒

甲斐、脱税容疑で捕まり、団体の仲間も散々な目に合う中

リーダーのキーチは、テロ組織の元リーダー「あや」への

恋心との間でかつての自分を次第に見失っていく⇒

甲斐、釈放後キーチと久しぶりに面会⇒

キーチが甲斐にすべてを話し甲斐も手伝うと誓う⇒

キーチと甲斐、テレビ番組を出演権を用意し、その場で

キーチの理想をこれからの子供たちに託し、自身は

今回の拉致事件首謀者であると明かす⇒世界大混乱⇒

米軍と日本政府(警察)、劇団が拉致の容疑者であると確信⇒

完全に追い詰められた劇団員、甲斐、あや、そしてキーチは・・・。


もうこのあらすじだけでとんでもないこと過ぎて

訳が分からないと思います。

実際細かいエピソード等はだいぶはしょってますので

何でこういう事になったのかわかりづらい部分もあるんですが

要はNPO団体として世直し活動していたんじゃキリが無くて

甲斐は活路を政治に見い出し(キーチを総理大臣にしようとした)

キーチは貧富や世代の差を根こそぎひっくり返してやろうと

していました(でもやり方が分からなくてもがいてた)

そんな中で劇団に出会い、大物要人の殺害計画を知り、

殺しはダメだ、拉致にしようと命がけで説得し

怪しい裏の人間だの絡んでの拉致事件へと発展したんですね。


で追い詰められた彼らがどうなったのかが「キーチVS」

最終巻に描かれていました。

ネタバレになりますから言えませんが、最後の数ページが

衝撃過ぎてしばらく放心状態になりました。

いや、どうなったのかは物語上、既にわかってるんですが

時系列をバラバラにしていて、その核心部分を最後の最後に

載せてるんです。

最後のページが・・・。

たぶんこんな衝撃的な最終回最後のページは

今後も出てこない気がします。


キーチは結局どうあるべきだったのか。

その特別すぎる幼少時のエピソードから

カリスマ、世の希望とあがめられ、それに応える現状。

人に恋したことで一人の普通の人間に戻りつつある人格。

最後は本当にグラついてました、キーチは。

で決断するのですが、こうなることは誰も止められ

なかったのか。今となっては誰も答えを出せません。


人間は弱い生き物だと思います。

私もそう思います。

そんな中キーチみたいな、何か分からないけど

すごい力を持っている(ような)人が現れたら

すがってしまう部分もやっぱりあるんでしょうね。


でもそれじゃいけないんだ。

私たち一人一人が誰かを頼らず困難に立ち向かう

そのためには

マスコミに踊らされるな

現状に疑問を持て

力に力で立ち向かっても敵わないと自覚しよう

みたいな意識を必要とせよって言いたいのかな

と解釈しました。


とにかく最後のページが夢に出る・・・

すごい長文になりました。感想終わります。




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新境地

  • posted at:2012-06-27
  • written by:青木猿頬(サルボー)
テレビはキー局(某1、4、6、8、10辺り)はいわゆる韓流に拒否反応を示す為

それほど見たいと思わないので、ローカル色の強い局やケーブル局の番組を

観てたりします。(だから水曜どうでしょうとかヨーロッパ企画の番組が好き

なのかもしれません、あ!あと京都の和菓子ばかり紹介してる番組とか)

でもNHK教育は例外としてよく観ます。新日曜美術館があるから。

横になって観てるうちにウトウトしてきて番組終わるくらいで寝てしまって

しばらくして起きた時にテレビをふと見たら歌舞伎の「勧進帳」がやってたんです。


勧進帳はやっぱり面白い!寝起きの眠気も吹っ飛ぶ面白さ。

勧進帳は(何故か)音楽の教科書にのってるほど有名な歌舞伎の演目ですが

物語はもちろん弁慶と富樫の迫力が凄くて、まさに「魅入って」しまいます。

この時の弁慶は市川團十郎さんで富樫は市川海老蔵さんだったはずですが

富樫の凛とした様、弁慶の品がありながらも猛々しい様

見栄を切る動きの一瞬一瞬が絵になってます。

中でも、弁慶の飛び六方前に見せる「睨み」が未だに目に焼きついて離れません。

絵に描きたいんだがパブリシティ権とかあるし描けないのが残念!


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ドラマシーズン2

  • posted at:2012-06-20
  • written by:青木猿頬(サルボー)
「ウォーキングデッド」シーズン2を見始めました。

シーズン1がレンタルリリースされてからハマってしまった海外ドラマですが

その終末感スケールとゾンビの特性上「特殊メイク」にかかる費用からだと

思いますが、1シーズンが他の海外ドラマよりも短いんです。

なので1シーズン一気に見てしまうと次のシーズンまでかなり待つという

ジレンマに襲われる実に憎い作品です(^^)


ゾンビに人口のほとんどを支配されている(はず)のアメリカで、生き残る為に

旅をするグループの話が軸になってますが、なんでしょう?このもう少しで脱輪

しそうな歯車具合。

主人公的な位置にいる保安官リックが実に正義漢で、最大限の努力と誠実さで

自身だけでなく他の人々も守ろうとするのですが、何故か悪い方向にいってしまう。

グループ内では何とか理性と思いやりで保ってはいますが、気持ちの問題でいつ

爆発するかわからない確執があちこちあったり。

サバイバル物語ではこのグループ内の確執って付き物ですが、分かっていても

ザワザワ落ち着かない状態で見てしまいます。


グループ内にいる「ショーン」が恐らく一番人間くさい人間かなぁと思います。

性悪なのか思いやりのある良い奴なのか本当に分からない。

そして「ダリル」、粗野だけどかなり頼りになるタフガイですが

兄の「メルル」がグループとトラブって行方をくらましていて、恐らくグループに

並々ならぬ恨みを持ってるはずです。そのメルルが戻ってきた時

弟のダリルは果たしてどちらに着くのか・・・。


凄く面白いから見てみてください!お勧めです。

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キワモノ漫画

  • posted at:2012-05-17
  • written by:青木猿頬(サルボー)
今度の土曜と日曜は京都ArtDive#6です。来てくださいね。

ブースNo,A11です。角なのでおそらくすぐ見つかるはずです。

Yahoo!ブックスで立ち読みって機能があるので(最初の数ページだけWeb

で見られる)懐かしい系の作品を眺めてましたら、しりあがり寿氏の作品

なんでもポン太を発見しました。

最初の数ページしか見られませんが、学生時代なぜか持ってて、他の漫画

達に並びながらもひたすら異彩を放っていた記憶があります。

で、このなんでもポン太はとにかく訳が分かりません。

でもすごく印象に残ってるのは1ページだけでっかく脈略もなしに描かれてる

「これまた!むっちゃミイラでんねん!」って言いながら起き上がってくるミイラ。

とにかく勢いが凄まじい。そして訳がわからない。

あと、同じように一ページにでかでかと描かれている「ぬはう!」て言ってる

ぬはう君。これはまだその前のページに前フリあるから分かるんですけどね。

誰だか忘れたけれど、しりあがり寿氏は実はもの凄く絵が上手いと言ってました。

かなり無茶苦茶してて下書きもしてるんだかどうだか・・・っていう作品が目立ち

ますけど、確かになんとなく、そのミイラとかぬはう君見てると、目に焼きつく力が

あるなぁなんて思いながら。

でもやっぱり読んでて頭が爆発するくらい訳が分からん。

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ドラマ

  • posted at:2012-04-12
  • written by:青木猿頬(サルボー)
5月はどひゃーっと制作やイベント参加の予定があり絶賛準備中

テーブルで簡単に出来る用事に関しては、時間がもったいないので

ついでに見たかった海外ドラマのDVDを見ることにしています。

去年は「Glee」の第1シーズンにハマり、現在は断トツ「The Walking Dead」

ゾンビの出てくるドラマなので、怖いのが苦手な奥さんは見てません。

確か前のブログでも書いていた気がするので説明は省きますが

人間ドラマという点で見てもサバイバルアクションという点で見ても

バランスが良くて何よりゾンビのクオリティがインディーズ映画のゾンビ

とは比べ物にならないくらい高い。

連続ドラマだから90分尺の映画のような予定調和はなく

毎回続きが気になる展開。

ここまで言っておいてなんなんですけど

ドラマの「作り」をズブの素人が評価するってのはかっこ悪いですね(^^;


現在第1シーズンの4話まで見て、個人的な感想は

人間の良心とは何だろう?

人間の尊厳とは何だろう?

というところを考えさせられました。

あくまで4話までしか知らないので、登場人物の裏の顔とか明かされる謎とか

知らないから言えることですが

やってることや見た目が悪く見えても

実は内面は良いやつだったとか、正しい行為だったとか

性善説に近いものがちらほら見られる気がするんです。

製作がフランク・ダラボン氏だから深い人間像っていうものを

見せてくれるんだろうなと楽しみにしています。



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プロフィール

HN:
青木猿頬(サルボー)
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1981/08/15
職業:
現代肉筆浮世絵師
趣味:
一人旅、サバイバルな生活
自己紹介:
旧名:青木インパクト
2015年1月にて改名

 

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