誰かは絶対記憶に残っていると思うんです。
あちこちの電柱におぞましいポスターが貼ってあって(正確にはダンボールに貼って
くくりつけている)たまにそのポスターの中身を宣伝する車が通り過ぎる光景を。
そのポスターは演劇なのか映画なのか。
ジャンルはなんなのか。
この作品は有名なのか無名なのか。
なぜこの辺りにたくさんあるのか。
なんて意味でかいてあるのか。
警察はこれを知っているのか。
テレビでは取り上げているのか。
・・・などなど沢山の疑問を残す謎のポスターだったわけで。
そして、何より心に引っかかるのが、ポスターの上に白い紙を貼って筆で殴り書きし
たかのような「吐き気を催す」や「ゲ○袋のご用意を!」などの不気味な文句。
相当怖いものなんだろうなと、その頃は思いました。
その作品は「ザザンボ」「罵詈雑言」「腹腹時計」といった映画のようです。基本ドキュ
メンタリー風の難しくも深刻なお話ばかりで、ポスターのような「吐き気を催す」類の
映画ではないそうです。そのギャップに騙されたと言って金返せと騒ぎになったとか。
監督は渡辺文樹氏・・・自主制作、自主興行で全国回っているそうな。
つまらないとはどこのサイトのレビューにも書いてあるが、その反面「なぜか好き」な
人が多いのも事実のようです。いったい「なぜか好き」のなぜとはなんなのか。
それを確かめたいため一度映画を見てみたいものです。
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