学生生活を終え、新卒で就職し、転勤の繰り返し。
その間勿論腰を下ろしてじっくり制作なんて出来なくて
その就職先も現実だけシビアに考えれば頑張れたんだろうけれど
制作は手放したくなかったので転勤のない職場へ転職。
そして2007年、アートストリーム天保山に出展しました。
この頃私の師匠は映画監督のジム・ジャームッシュ。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」という映画のポスターに一目ぼれし
以後ジム・ジャームッシュ監督の初期3部作は今もDVDが家にあります。
監督はカラーの作品も撮ってますが、モノクロ映画が真骨頂。
モノクロである意味、モノクロだからこその遊びが随所にあって
とても参考になったのです。
『昼の雪景色・・・男2人、汽車のレールをまたぎながら歩くシーン。
空と雪の積もった地上が白に溶け合い、レールの放射状の線が映え
そこに猫背の男の人影。』
こんな絵になるシーンはモノクロだからこそなんです。伝わるかな(汗)
そしてその後シンシティの原作者フランク・ミラーも師匠になり
モノクロで第一線はってる方々の後姿を常に追っかけてました。
そして、青木インパクトとして6年目、似顔絵師としてもなれてきた時期。
そんな時に日曜美術館で取り上げられた江戸時代の絵師の作品に
驚愕しました。
それが曾我蕭白氏です。
異端の水墨画家と言われ、筆の持つ表現の可能性を追求し続けた
この方の雲龍図が、ぜひとも生で見てみたい。
その時の感動のまま制作に向うとどう変化があるか試したい。
とにかくワクワクするんです。
今私は際限なく横にどんどん広がっていく作品を描き続けておりますが
とりあえずこの曾我蕭白氏の雲龍図の横幅より長くするぞ(笑)と
誓ったものでございます。
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