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子供を見る

  • posted at:2007-11-30
  • written by:青木猿頬(サルボー)
ある場所に児童絵画コンテストの受賞作品が展示されていました。
幼稚園~小学校中学年以下の生徒の作品のようで
クレヨンでのびのびと描いている作品が多く、微笑ましいところなのですが・・・。

たまにちらほらと年相応の作品には見えないものが見つかるんです。
子供の作品っていうのは勢いがよく一筆書きで
でも形をきっちり捉える思考回路はまだ出来あがっていないから
必ずゆがみますし、画用紙に絶妙な構図で収められません。

でも優秀賞をとっていたある作品は形が一筆書きなのにあまり狂いも無く
途中で筆圧を変えてフェードアウトしている様を表してみたりと・・・
とても10歳に満たない子供の作品ではないんですね(^^;)

私は、だからといってその親を責めたりって事を言いたいんじゃないんです。
子供絵画コンクールだけでなく、色々な分野で言えることなんですが
芸術においては、子供のうちはやりたくないのに無理してやる必要は無いんですから
それでも提出しなきゃいけないって言うのなら親がサラサラッと描いて出すのは
あまりよろしくは無いことではありますが、なきにしもあらず。

問題なのはその作品に賞をあげてしまう審査の方にあります。
審査をする立場であるならばその眼をもって、作品を描いている時の子供の心情とか
ところどころのタッチから伝わる「特に見てほしい」ところを評価するべきであって
形がうまく取れているとか構図が素晴らしいとかは二の次な訳です。

実際は自分が描いていない作品が自分の名前で受賞したところで
果たして本人は喜ぶと思いますか?

何を偉そうに言ってるんでしょうね(^^;)ごめんなさい。
でも、私も五歳の頃から絵を描き続けてきて、もちろんこのような子供コンテストに
何回も何回も出展してきました。
やる気が起きないといったら言葉が悪いですが、集中できなかった作品は
もちろん賞に入らないし、入るわけが無いとわかっていました。
でもとことん好きで、集中して楽しみながら描いた作品は、今客観的に見直しても
説得力のある作品だなと思ったものです。

なんといっても子供のための絵画コンクールなんですから
作品から「子供自身」を見てほしい。
形とか技法とかを知らないからこそ生まれる伸びやかな線を感じ取ってほしい。
そう審査員の人たちにはお願いさせていただきたいなと思ったわけです。

いやぁ~ほんとに若造が偉そうなこと言っとる・・・。

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プロフィール

HN:
青木猿頬(サルボー)
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1981/08/15
職業:
現代肉筆浮世絵師
趣味:
一人旅、サバイバルな生活
自己紹介:
旧名:青木インパクト
2015年1月にて改名

 

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