アンドレ・ボーシャン氏の作品を見てて思ったのですけど
「あなたは何で絵を描いてるの?何で人に公開するの?」
って質問された時にどのように答えるか。
現在絵やイラスト、写真など作品制作している人の多くはこう答えるでしょう。
「絵を描くのが好きだから」
好きだけでやることも確かに正しいのだと思います。
でも好きなだけで「その先」があるのかって話なんですよね。
「好きだから描いてる」作品を人に公開することはつまり
”自己満足”と言われたらそれまでなんじゃないかなと思います。
自己満足で描いて、仲間内で誉めあって
そこに未来はあるのでしょうか?
もっと大きな規模でものごとを動かす力は生まれるのでしょうか?
じゃあ、私はどうなんだろう。
私は少なくとも自己満足で絵を描いてると思われたくありません。
「好きだから」だけで絵は描きません。
先日の個展「おくるもの」で私は作品の前にスタンドマイクを置きました。
あのマイクが私にとっての”自己満足”で絵を描いたり公開してはいないという
小さな小さな抵抗だったのですが
私が絵をなぜ描き、なぜ公開するのか。それは
「小さな子供からお年を召した方にまで、世界や年代を問わず作品を見せて
なんらかのアクションをおこさせて、その様を見るのが楽しいから」
つまり
怖い絵を描いて怖い演出をして見る人を怖がらせること
感動する絵を描いて見る人を泣かせること
笑える絵を描いて見る人を笑わせること
私にとって絵を描き、公開すること、そして青木インパクトという存在自体が
一種のパフォーマンスであり、着ぐるみのキャラクターや特撮ヒーローの
それと同じようなものなんです。
作品そのものはまだまだ未熟ですがね。
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